P.A.(プライベートアクトレス)(5)です。

プライベートアクトレスの志緒は、恋人の知臣から婚約指輪をもらった。
知臣も、同じくプライベートアクター…現実世界で芝居して報酬を得る俳優だ。
幸せでいっぱいの志緒だったが、街で出会った占い師・ヨハネに「指輪をくれた彼とは結ばれない」と言われてしまう。
そんな矢先に、仕事で出かけた知臣が失踪! 心配でたまらない志緒だったが、何気なく見ていたTVに、知臣が“ヨハネ”として出演していた。
プライベートアクトレスの志緒。
今回は、入院しているおばあちゃんの孫の役。
おばあちゃんは、ボケて孫の顔も忘れてしまい「すず、すず」と志緒をかわいがる。
一方すずは、幼なじみの勇次と1年間も家出したきりらしい。
昔さんざんかわいがってもらったはずの2人は、おばあちゃんの見舞いにも来ようとしない。
志緒はあきれつつ、おばあちゃんがいじらしく、献身的な世話を続けていたのだが…。
ケガで女優生命を絶たれてしまった母・永沢さゆりと別荘で夏休みを過ごす志緒。
のんびりしていたところへ、さゆりの往年のライバル・大地瑠理子が、侮辱するような電話をかけてきた。
そんな時、プライベートアクトレスの仕事で、瑠理子の付き人役の話があると聞いた志緒は、自ら立候補する。
清純派女優の母と、対極にある瑠理子に興味があったのだ。
彼女と一緒に仕事をすることで、志緒は……。
プライベートアクトレスの志緒。
彼女はある時、街角でフィリピン人と日本人とのハーフ・マリコと出会う。
女優になり、父親と会うのが夢だと言うマリコ。
少し境遇の似ている二人は意気投合した。
語学やダンスのレッスンなど、志緒はあれこれと世話を焼いてやる。
その内、マリコはあるオーディションを受けたいと言い出した。
それは両堂沙都香の映画の脇役を選抜するものなのだが…。
お嬢さま高校に通う小早川志緒は16歳。
でも、ウラではアブナイ仕事もやっている。
個人的な依頼を受けて、人間を演じる。
そう、P.A. “プライベートアクトレス”なんだ。
その天才的な演技力を生かしたこの仕事、ヘタな演技じゃ通用しないよ。
 P.A.特別編として「ジェームス・ディーンに花束を」など3編。
ほかに、「かたつむりの時間」を収めた、赤石路代のミステリアスワールド。
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